L→R mura☆jun(Key)、sacchan(Dr)、yui(Vo&Gu)、mafumafu(Ba)

    L→R mura☆jun(Key)、sacchan(Dr)、yui(Vo&Gu)、mafumafu(Ba)

    【FLOWER FLOWER インタビュー】
    普遍的な歌と斬新なサウンドが
    共存した新作

    yui(Vo&Gu)を中心とした4ピースバンドFLOWER FLOWERが、2ndアルバム『スポットライト』をリリース! ポップかつプログレッシブなサウンド、リアルな感情が込められた歌からは、このバaンドの新たな進化が感じられるはずだ。

    前作『実』から約3年半振りとなる2ndアルバム『スポットライト』がリリースされましたが、制作前はどんなビジョンがあったんですか?

    sacchan
    楽曲のバラエティーが広いので、最初からテーマを決めてまとめようとは思ってなかったですね。“この曲を入れたいね”と話しながら、一曲一曲作っていった感じです。
    yui
    歌詞は制作の最後のほうにまとめて書いたんですけど、その時点ではアルバムの全体像が見えてなくて。曲順とタイトルを決めて、やっとまとまったというか。
    sacchan
    セッションで曲を作ることも多いから、出来上がるまでどうなるか分からないところがあるんですよ。実際に音を出して、その場でyuiが歌って、そこで出てきた言葉を活かすこともあって。
    yui
    リハの時に自然と曲作りが始まったりもして、いつの間にか曲ができいてる感じなんですよね。
    sacchan
    何をやってもyuiの歌があれば、FLOWER FLOWERの楽曲として成立しますからね。

    メンバーのアイデア、演奏センスが自由に活かされているのもFLOWER FLOWERの特徴だと思います。例えば「パワフル」のリズムアレンジもかなり攻めてますよね。

    sacchan
    これは初期の頃からあった曲ですね。
    yui
    ダサいかもしれないと思ってたんですけど(笑)、メンバーが“いい曲だ”って言ってくれて、みんなでアレンジし直したんです。途中、複雑にしすぎて演奏しづらくなったので、ちょっと戻したりしながら。
    sacchan
    完成した曲も3拍子と4拍子が混ざったりしてますからね(笑)。「時計」という曲でも違う拍子のリズムを同時に演奏しているパートがあったり。
    yui
    そうなんだ!? 自然に歌えているってことは、やっぱり相性が良いんでしょうね。
    sacchan
    前作の『実』に「バイバイ」という曲が入っているんですけど、その曲を制作している時にyuiが“歌をサポートするという意識はしないでいい”って言ったんですよ。FLOWER FLOWERにプログレッシブな要素が加わったのは、それがきっかけかもしれないですね。既存の概念にとらわれず、自由にやれるようになったというか。
    yui
    引き出しが多いメンバーが揃っているし、やんちゃすぎず真面目すぎず、バランスがいいんですよ。メンバーを自慢するためにやってるバンドですからね。
    sacchan
    ありがたいです(笑)。

    美しいメロディーと辛辣な歌詞が共存する「コーヒー」も印象的でした。

    yui
    聴き触りのいいメロディーだなと思ったので、歌詞を真逆にしてみたんです。すごくポップな曲に悲しい失恋の歌を乗せるような感じで。聴いてくれた人から“過激な歌詞”と言われたりもしたんですけど、こういうことって誰にでもあると思うんですよ。私の場合は音楽に関することを書いたんですが、仕事をしている方だったら“上司に言われた言葉で心がささくれだった”みたいなこともあるだろうし。理不尽なことや納得できないことは毎日のようにありますからね。

    なるほど。「あなたと太陽」「踊り」など、サウンドメイクが凝っている曲もこのバンドの魅力だと思います。

    sacchan
    「あなたと太陽」はダブの要素だったり、90年代のトリップホップと言われるバンドのサウンドを意識していて。ミックスしてくれている井上うにさんがすごい人で、いつもカッコ良いサウンドに仕上げてくれるんです。
    yui
    ミックスで曲のテイストが変わることもありますからね。あまり聴こえてなかったギターの音量を上げていたり。
    sacchan
    そうだね(笑)。「踊り」はツインドラムで録音したんですが、それも井上うにさんのアイデアなんです。
    yui
    この曲、仮タイトルが“フジロック”だったんですよ。フェスで盛り上がれるような曲があったらいいなって。

    ライヴで楽しめる曲を意識することも?

    yui
    ありますね。さっき話してた「バイバイ」はどうやって盛り上がったらいいか分かりづらい曲で、お客さんがポカーンとしてることもあるんだけど(笑)、音楽を通してコミュニケーションを取りたいという気持ちもあるので。ちょっと大人になったというか、丸くなったってことかな(笑)。
    sacchan
    聴いてる人を圧倒するような曲もあるし、今回のアルバムに入っている「産声」みたいに歌詞とメロディーが心にグッと入ってくる曲もあるし。両方持っていることが、このバンドのいいところだと思います。

    「産声」はyuiさんのお子さんに対する感情を綴った楽曲ですね。

    yui
    子供たちに向けた曲を入れたいという気持ちはありましたね。見栄を張ったり、ぼやかしたりしないで、どこまで等身大で歌詞を書けるかということを意識していました。ファンタジーな歌詞、ロックテイストの歌詞もあるし、それも好きなんですけど“ひとりの人間として何を伝えたいか?”ということをしっかり持っていたいというか。地に足が着いた状態でいたいんですよね。

    去年から久々にライヴ活動も再開しましたが、ステージで歌う時の感覚は以前とは違ってますか?

    yui
    全然違いますね。肩の力を抜けるようになったというのかな。以前はひとりで背負い込むタイプだったんですけど、今はメンバーもいてくれるので。3年半も待ってもらったことの意味を踏まえつつ、甘えるところは甘えて自分自身も楽しめたらなって。

    メンバーとの信頼感もさらに強くなって、いいテンションで活動を続けられそうですね。

    yui
    そうですね。解散したくないです。
    sacchan
    (笑)。バンドを続けるって大変だからね。
    yui
    もともと“このメンバーと一緒にやりたい”と思って始めたバンドですから。長く続けていきたいと思います。

    取材:森 朋之

    FLOWER FLOWER プロフィール

    フラワーフラワー:2013年、yuiがリスペクトするミュージシャンたちに声をかけ結成。バンド名の由来については“気取ってなくて自然な名前にしたいと思い付けた。カッコ良い名前はいくらでもあったかもしれないが、あえて肩の力が抜けている、自然と入り込んでくる名前にしたかった。パワフルで面白い発想を自由に表現したいという気持ちを込めた”とのこと。14年11月に1stフルアルバム『実』、15年2月にはミニアルバム『色』をリリース。FLOWER FLOWER オフィシャルHP

    L→R mura☆jun(Key)、sacchan(Dr)、yui(Vo&Gu)、mafumafu(Ba)
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    アルバム『スポットライト』【通常盤】