L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

    L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

    【OLDCODEX インタビュー】
    今までは食わず嫌いみたいな
    ところもあった

    前シングル「Growth Arrow」からわずか2カ月、早くも新曲「One Side」をリリース! 今作は初のデジタルシングルなので1曲集中で制作。劇場版『「SERVAMP-サーヴァンプ-」-Alice in the Garden-』の主題歌でもあるこの楽曲に、どんな意志を込めたのか?

    「One Side」はデジタルシングルですが、通常のシングル盤とは考え方が違うものですか?

    Ta_2
    今までパッケージにこだわってきて、それがOLDCODEXの作品だと思ってきたから、どこかデジタルシングルは敬遠していた部分があって。でも、「Scribble, and Beyond」(2016年11月発表の14thシングル)の時にタブレット端末でジャケット写真を見て、“弘法筆を選ばず”じゃないけど、どの場所でもしっかりと自分たちの作品を出せるはずだと可能性を感じたんです。今までは食わず嫌いみたいなところもあったから、“どんなところでも自分たちらしい表現ができるんだ”という意思表示の一貫として、今回チャレンジしてみようと思いました。

    いつもジャケットのデザインやパッケージの素材みたいな部分にも細部にこだわりを見せていますが、デジタルリリースだとサムネイル表示された時の印象のことをより考えたりするのですか?

    YORKE.
    紙とデジタルでは分解する色数も違うし、そもそもの発想が違うんですよね。だから、印刷しないということで、どういう良い効果を出せるかについてすごく考えました。ただ、見るモニターによって表現される色がまったく違ってしまうから、色がどんな感じで見えるかをこちら側では主導できないわけで。受け取り側次第という部分では、そこの難しさはあるなと感じましたね。アーティスト写真のモノクロに対してジャケットはカラーにして差を付けてみたり、パッと見のインパクトを与えることがすごく大事だなと。

    モニターの中に写真があるみたいなデザインですよね。

    YORKE.
    画面に閉じ込められているみたいなイメージ。

    「One Side」は劇場版『「SERVAMP-サーヴァンプ-」-Alice in the Garden-』の主題歌でもあって、熱くカッコ良い楽曲になりましたね。

    Ta_2
    前回のシングル「Growth Arrow」は、より自分たちをソリッドに削ぎ落としたシングルにしたいという想いがあったんですよ。そのソリッドさを継承しながら、今回は楽器隊のセクションがしっかり伝わる楽曲にしたい、さらに“自分たちはスクリーモバンドなんだ!”というプライドがしっかり示せる楽曲にしたかった。今の時代、こういうスクリーモバンドはなかなかいないですからね。そこをはっきり示したいと思ったし、実際に楽曲としてもスクリーモの王道の構成になっていますね。

    歌詞は『SERVAMP-サーヴァンプ-』の世界観に沿いながら、真偽を問うようなメッセージがあって。

    YORKE.
    自分がいいなと思っているものでも、それが本当にいいのか改めて疑ってみるというか。悪だと思っているものが本当に悪なのかって。グレーな部分から目を逸らしてきてしまったなって自分自身にも問いかけながら、俺たち自身も常に“One Side”だなってことを考えながら書いていました。それに『SERVAMP-サーヴァンプ-』が持っている“どちらが正しくてどちらが悪なのか”というテーマは現実的にあると思うし。きっと聴いてくれる人にもメッセージが刺さるんじゃないかと思って書きました。

    最近の歌詞は日本語が多くなってきていますね。

    YORKE.
    Ta_2が曲を作るようになってからかな。Ta_2の作るメロディーは日本語が乗せやすいんです。Bメロでシャウトしているところは英語ですけど、そこはTa_2の何を歌ってるか分からないスクリームがデモに入っていて(笑)。それを聴いて感じた言葉をはめていきました。
    Ta_2
    英語でも何語でもなく、ただシャウトしているだけなのに、そこからよく言葉を見つけるなって思うよ。
    YORKE.
    何度も聴き続けているうちに、こういうことが言いたいのかなってだんだん聴こえてくるんだよね。

    劇場版主題歌という部分で、映画館ではフル尺が流れるというところは、何か意識しましたか?

    Ta_2
    もともと制作側から言われていたのは、この映画で物語が一旦終わってしまうような楽曲にはしないでほしいということで。だから、この先につながっていくような楽曲にしたいというのは意識したかな。観終わった時に頭の中でキャラクターたちが縦横無尽に動き回っていて、“もしかしたら次はこうなるかもな”と想像を巡らせてもらえるものになったらいいなと思いましたね。あと、これは裏テーマだけど、この曲にアニメーターさんたちが“絵を付けたい!”と思ってくれる楽曲になったら嬉しいなとは思っていました。

    最後にちょっと先ですが、8月からツアーも決まっていて。今回はライヴハウスツアーとなりますが、どんなものにしたいと思っていますか?

    Ta_2
    前回のホールツアーからのアリーナ公演は、ひとつ自分たちの中でピリオドを打つようなステージにはなったかなって思う。
    YORKE.
    きっとアリーナで得た問いの答えが次のツアーにあると思う。お客さんとの距離感的にもまったく違ったものになるし。ちょっと原点回帰じゃないけど。
    Ta_2
    俺らもすごく楽しみですね。それにライヴハウスだからこそ最近は鳴りを潜めていた楽曲とか、今だからこそプレイできる楽曲もたくさんあるから、そういうものにスポットを当ててパフォーマンスしたいですね。ホールでやるようになってからライヴバンドとして難しい立ち位置になってきたなと感じる部分は確かにあったけど、どこでやってもやっぱり“ライヴハウスって楽しいよね”って、とどのつまりここに落ち着くところがあるから。
    YORKE.
    でも、きっとこれをやったら“またホールもやりたいね”って気持ちにもなると思うよね。ホールはホールでの楽しい部分も知っちゃったから。
    Ta_2
    そうそう。そのためにも一旦、自分たちが一番好きなフィールドに戻ろうかっていう。

    取材:榑林史章

    OLDCODEX プロフィール

    オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。15年に初の日本武道館公演を行ない、16年6月に発売した4thアルバム『Fixed Engine』では、オリコンウィークリーチャート3位を記録。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を行なっている。OLDCODEX オフィシャルHP

    L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)
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    配信シングル「One Side」